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店舗開業までのストーリー ~事業のコンセプト~

2021年05月20日

 

起業を思い立ってから開業するまでの流れや、独立開業支援で具体的にどんなことを行っているのかをお伝えするため、花屋を開業したクライアントのサポート事例を詳しく紹介しています。

前回は、ファーストコンタクトから事業計画書の作成までを書きました。
→花屋開業のサポート事例~まず最初に~

この記事では事業コンセプトの立案から出店場所を決めるまでのストーリーをご紹介します。

 

コンセプト

事業計画書を作成する時に重要となってくるのが事業コンセプトです。

よく経営には経営理念が必要だと言われます。ただ、初めて事業を始める方にとって最初から経営理念なんて想像もつかないと思います。

事業をやっていく上で自問自答したり、悩んだり、迷ったりして、右往左往しながら、経営理念は練上がっていくものだと思います。はじめた当初から経営理念が決まっている人は、殆どいないのではないでしょうか。

だからといって、方向性も定めぬまま闇雲に事業を始めてしまうと、何がなんだかわからぬままに破綻してしまいます。

経営理念とまではいかなくとも、事業の目的や方向性は決めておかないといけません。事業を行っていく上での目的、根幹となる事業コンセプトはとても重要になります。

実際に花男くんはどうでしょう。事業コンセプトが決まっていないため、出店場所も定まっておりませんでした。

花男くんが事業計画書を作成しながら、次に行動したことは、どこに店舗を構えるか?出店場所を決めることでした。以前にも話しましたが、花男くんは花屋をやること以外何も決めておりません。

どこで、誰をターゲットとし、いくらの価格帯で、どのような花を提供していくのか。

店の雰囲気はなんとなく想像していたようですが、その他は何一つ考えておりませんでした。だから、今在住の街であればどこでも良いのです。かなり範囲が広いですよね。

良さそうなところを通れば「ここはどうですか?」など最初は闇雲に店舗探しをしておりました。このままでは時間だけが過ぎてしまうと思い、私の知り合いの経営者に相談し、実際の物件を見ながら店舗のイメージをつけてもらおうと地元の不動産業者に相談に行くことになりました。

 

開店場所を考える

花男くん、私、私の友人そして不動産業者で店舗の立地について話をしておりました。不動産業者の方は、繁華街を勧めておりました。

当然ではありますが、人通りの多いほうがターゲットとなるお客さんが多く行き交います。さらに繁華街でも、水商売の方たちが多く行き交う場所のほうがよりお花を買い求める需要が高いとアドバイスをしてくれました。

そのアドバイスに反して花男くんは、繁華街の中で忙しなく花を販売することが自分自身がイメージしている花屋さんに合致しないと難色を示しておりました。私の友人の経営者も当然商売のことを考えれば、まずは事業を軌道に乗せるために売上がすぐにでも上がりそうな繁華街に出したほうが良いと考えを述べておりました。

みなさんは何が正解だと思いますか?

店舗は立地が全てだとよく言われます。私もその通りだと思います。

ただ、その好立地は事業コンセプトによって変わります。

よくテレビなどで、こんな片田舎に行列のできるお店があるとか、ビルの1階ではなく2階に出店して驚くほどの収益を上げているとか、取材や紹介をされていますよね。

それはコンセプトが他の店舗と異なることで、一般的に悪条件だと言われている立地でも商売が成り立っている理由です。つまりコンセプトが決まらないと出店場所が決まらないということです。

今回の不動産業者への訪問では花男くんの店舗は決まりませんでしたし、候補となりそうなところも見つけられませんでした。

ですが、何も考えていなかった花男くんにとっては自分のイメージする花屋を具現化するための良いきっかけとなり、コンセプトについて考えるようになりました。

花男くんのイメージを具現化すると、お花のスクールをやりたいので、多少お金と時間に余裕があり、お花を楽しむ習慣のある人達が多く住む場所で、センスがある花男くんは単価を高めに設定し、どんな要望にも答えられるような素敵な花を常に提供できるようなお店を作りたいと考えておりました。

 

コンセプトを踏まえて

さて、コンセプトが決まりましたので、そのコンセプトに合う立地を探すことになりました。コンセプトが具体的になれば、候補地はそれほど多くはありません。

先程述べたターゲットを考えるとすぐに思い浮かぶのは、閑静な住宅街もしくは高級住宅街です。名古屋に住んでいる方ならご存知だと思いますが、久屋大通と覚王山に絞って出店場所を探すことになりました。

ここまで具体的になると花男くんならずとも興奮してくると思いますが、花男くんは以前にも増して、連絡をしてきてはここが空き物件として出ていましたがどう思いますかと聞いてくるようになりました。こちらの都合も考えずにです。迷惑な話ですね。ただ、開店するまでのこの時間は色々な想像をして夢を語れる時間なので、私も一緒に楽しんでおりました。これが開業支援の冥利です。

いくつか候補物件が見つかり、内覧もしてきておりました。次に考えることは家賃ですね。以前に書いた事業計画書に照らし合わせて、想定通りの家賃であれば良いのですが、そうはならず、想定を超えて高いところばかりでした。

その中でも久屋大通は特に高く、手が届く範囲を優に超えていました。条件に合いそうな家賃の物件もありますが、スクールをやる上でそれなりの広さが必要となり、その場所を確保するとなると久屋大通を諦めなければなりませんでした。

より絞られてきて覚王山。ここでも2つほど候補があり、家賃は想定より少し高めになりますが、良さそうな物件でした。

物件の近隣を探索し、どんな店舗が近くにあり、競合となりそうな店舗があるかなどを考慮に入れながら、より自分のイメージする店舗、コンセプトに合いそうな物件を考え、決めました。

 

 

再度、事業計画書

物件を決めましたが、想定していたより少し高いため、再度事業計画を練り直します。先程も述べましたが、花男くんの理想の店舗でコンセプトにも合致しておりましたので、この物件を諦めることはできません。

家賃の値下げ交渉をしつつ、事業計画を再度見直し、この家賃でやっていくためには他の経費を削るのか、売上をより上げるような施策を打つのかを考え数字に落とし込まなければなりません。

店舗を運営する上で重要となる経費が原価、家賃、人件費、設備費です。

原価を下げるということは質が悪くなるので、コンセプトに合わなくなります。人件費はもともと一人でやっていくつもりなので削る対象とはなりません。

設備費については初期投資も資金難から抑えなければならないし、ランニングコストを抑えるために什器・備品も殆ど設置せずに運営することとしました。ただ、それでも収支が合わないため、売上を上げる方法を考えていかなければなりませんでした。

今回の花男くんのように、事業計画書は一度作ってしまえば終わりという訳ではなく、常に原点に立ち返るがごとく見返していく必要があります。それは今回のように変更が必要な場合だけではなく、うまくいっていたとしてもです。

実際に行動するとイメージしていた事とは違ってくるものです。そのために何度となくシュミレーションし直してチェックしていく必要があります。そんなことを繰り返すことで新たな発見をすることもでき、より実現性の高いものに仕上がっていきます。

 

立地の決定、その先は

さて、出店場所が決まりいよいよ開店の準備に入ってまいりますが、こんな時期に花男くんは結婚式を上げることに。

開業の資金もないのに、なぜ結婚式を挙げるのでしょうか?

さらにこの私まで出席することになり、その上スピーチまで任されてしまいました。花男くんと出会って半年ほどしか経っていないのに、なぜ私がスピーチ? 花男くんのことそんなに知りませんけど? そんな私の訴えも聞き入れてもらえず、奥さんと会い、式の準備も着々と進んでおりました。その結婚式の日は3月9日! 税理士にとって一番忙しい時期! 絶対嫌がらせです。

そんな開業と結婚を控えて、資金はどうしていくのでしょうか? 花男くんはどんな手を使って資金を手に入れていくのでしょうか? わくわくが止まらない花男くんです。

 

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