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公開日:2019年05月07日 / 最終更新日:2019年05月08日
著者:根津大介(税理士)
巷で噂の「妻のトリセツ」。家族でテレビを見ていた時に著者が出演し、解説をしていた。一緒に見ていた妻は案の定、「この本を読んで勉強しなさい」と言ってきた。先日も知人から「これは良いよ、ぜひ読んでください」とごみの捨て方について解説しながら勧めてきた。
そこまで勧められれば読まざるを得ないのだけれど、未だ本すら買っていない。
言い訳なのかもしれないが、読まなくとも何を言わんとしているかはわかる。この本を意識してか家族の話題やテレビで大家族の特集を見ていると奥さんは満足しているのかと気になってくる。こんな旦那様で良いのかという人も出てくるが、奥さんは幸せそうにしている。それぞれの価値観の違いなのかもしれない。それを言ってしまえば「妻のトリセツ」は不要なものに思えてくる。うちの事情を話せば言われることはいつも一緒。
友人の紹介で出会い、5年ほど付き合って結婚しました。奥さんと出会ってから税理士試験の受験、大学院に入学し仕事と学業の両立、結婚、マンションの購入、出産、税理士資格取得、BNI(マーケティングプログラム)への参加そして開業とめまぐるしい10年でした。いつでもよき理解者として助けてくれたと思います。
ここまで話すとそんなに支えてくれた奥さんに何もしていないのかとお叱りを受けるかもしれませんが、そんなことはありません。私だって、奥さんが落ち込んでいる時には励ましたり側にいたり、いつでも優しくしておりますし、旅行に連れて行ったり、お買い物にも文句を言わずに付き合うし、私の分の甘いものを常に差出しております。
いま奥さんの中で流行っている言葉が「ワンオペ育児」です。ちょうど私の独立と子育てが重なり、私は仕事が忙しく殆ど家に帰れない状態が続きました。奥さんも私が今一番大変な時期だと理解しているので、そのことに対して咎めたりはしませんが、友人知人などあらゆるところで言っているようです。家事育児など不満なところを細々挙げればきりがないと思います。ただ、そんなことよりも私にやってもらいたいことがあると思います。それが解消されれば奥さんはとても満足し、いつでもご機嫌でいることでしょう。それは『私が感謝の言葉を奥さんに伝える事』です。
え!そんなこと?と思われるかもしれませんが、昭和の男が面と向かって言うなんて恥ずかしくてできません。日頃から感謝しておりますし、周りの友人やクライアントには「うちの奥さんにはとても感謝している」と言っております。それを伝えると「面と向かって言ってください。」と言われます。仰る通りです。
みなさんも経験はありませんか?親しい間柄だと言えなかったり、言わなくても伝わっているだろうと思っていること。夫婦間、親子間などなど。一つの商売を夫婦で行っていたりすると、日頃一緒にいるからわかっているだろうと思っている方が多いように思います。また2人でいるとホンネを話さない夫婦もいます。旦那さんがいなくなると「実はね・・・」と日頃の態度では想像もつかないことを話される方もいたりします。旦那さんが事業を行っていくうえで奥様の手助けはとても大事だと思います。それはともに商売をやっていないとしても心の支えになってくれれば旦那様はどんな困難も乗り越えられると思います。周りが敵だらけだったとしても奥さんだけは見方でいて頂ければ、これほど心強い事はありません。私はそう考えておりますので、クライアントと接するときは夫婦ともに話を聞き、うまく2人が話せるように取り持ってあげるようにしております。
あの松下幸之助さんが「夫婦円満でなければ事業は成功しない」と言われていたそうです。成功が何を指しているかは価値観の違いがあると思いますが、夫婦仲がいい方たちは素敵な笑顔をしています。
みなさんも「妻のトリセツ」を読んで、夫婦との関係を考えてみてください。
最後まで読んでいただきありがとうございました。