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公開日:2019年08月15日 / 最終更新日:2019年08月15日
著者:根津大介(税理士)
お盆です。みなさんはどんなお盆を過ごされましたか?今年の私は2日ほどお盆休みを取れることができました。1日目はお墓参りをし、2日目は日頃の奥様を労うために一人でお出かけしてもらい、私が約1年ぶりに4歳の息子と二人っきりの子守となりました。(休んでいるのか仕事をしているのかわからないような休日です)
日頃仕事が忙しく、息子とコミュニケーションをとることができないことから、ちょくちょく「お父さん、嫌い」と言われます。息子が発するそんな言葉にめげることなく、日々数少ない息子との時間を大切にしようと思っております。
そんな低いお父さんの地位を上げるチャンスが今回の子守しかないと思い、息子の大好きな仮面ライダーの映画を見に行くことにしました。
2日前に予約し、息子の気を引くため、予約をした日から毎日映画の話をしておりました。
当日、息子は終始ご機嫌でワクワクしており、映画館へ行く道中、真剣に私に話しかけておりましたが、4歳になりようやく人としての会話が成り立つようになってきたとはいえ、その内容は理解できず、ただただ「そうだな」と笑顔で応えてやる事しかできませんでした。
ただ、それでも話を聞いてくれたことに満足したのか満足げにしておりました。
なんやかんやで映画館に着き、チケットを受け取り、子供にとっては初めての映画館、初めての定番ポップコーンとジュースを買い、スクリーンを目の前にして、興味津々の顔して、映画が始まるのをポップコーンを食べながら待っておりました。時折、息子に「ポップコーン、食べるの早い!」と注意されながら、終始笑顔でご満悦でした。いよいよ映画が始まり、のめり込む様に映画に集中し、時折仮面ライダーが変身するのに合わせて息子も変身しておりました。
あっという間に映画の時間は終わり、息子も余韻に浸りながらエンドロールが終わるまでスクリーンに見入っておりました。
そんな息子の姿を見て、私も連れて来て良かったと思いました。
さらに父親としての株をもっと上げるために、最近お母さんに止められているガチャガチャをやらせてあげる事にしました。
「ガチャガチャやるか?」と聞いたら、ニヤッと満面の笑顔を見せてくれました。親は子供のこの笑顔に癒され、何でも許してしまうのだろうなぁと思ってしまう。
ガチャガチャしたことが満足したようで、興奮していつにも増して饒舌になっておりました。ただ、やはり、何を言っているのかはあまり理解できませんでした。
帰りの道中はそのガチャガチャを開けたくて、私にねだっておりましたが、「お家に帰ってからゆっくり開けよう」と進言しても聞き入れてくれず、息子はやりたい事、言いたいことが表現できず、私が息子の事を理解してくれないとだだをこね、奇声を上げておりました。私は運転中だったので、ただただなだめる言葉をかけるしかありません。
そんな様子を見るたびに思うことが、子供に限らず大人でも、他人に自分の思いを表現することは難しいということです。
先日、当事務所のパートさんが辞めると言い出した。ラインでのやり取りはしておりましたが、面と向かって会話をする時間が取れず、私が思っている仕事の取組みとその方がやりたい仕事の仕方で相違があり、それに不満と戸惑いを感じて発した言葉のようでした。
本人は事務所での仕事が嫌だという思いがあった訳ではなかったので、その方の話を聞き、今後の仕事に対する取り組みを擦り合わせることで、不満が解消され、続けてくれることとなりました。
言葉で、一言で、人の思いや考えを伝えるのは難しく、その方が本当に表現したい事の意味を理解するのは無理だと思います。
だからこそ、その方が何を表現したいのかを表面の言葉だけに囚われずに、その方の表情や態度、その方の背景など様々な要素を考えて、真の意味を探ることが大切だなと思います。
子供は素直に感情のまま表現してくれるので、そんな様子を見るたびに人との関わり方を考えさせられます。
さてさて、今回ここまで息子に尽くしてきましたが、残念ながら父親の地位向上は果たせず、1日経てば通常の状態に戻っておりました。
奥さんからは「一日息子と遊んだぐらいで、そんな簡単に変わるわけないでしょ」と言われてしまいました。
「父親は一日にしてならず」ですね。今後も父親道に励んでまいります。
最後までお読みいただきありがとうございました。